社長が語る企業理念について

当社の理念は利他の心で、全社員の物心両面を幸福にするとともに美容を軸にお客様を幸せにします」です。
この理念は株式会社粋がなんのために存在するのか、働く皆さんは粋でどう働くべきかの基準とするものなので、なぜこういった理念を作ったのかをお話していきたいと思います。

まず最初に「利他の心」についてお話したいと思います。

利他という言葉の意味を国語辞典で調べてみるとこのように書いてあります。「他人に利益となるように図ること。自分のことよりも他人の幸福を願うこと。」
人間は自分が大事な生き物です。他人を押しのけてでも自分の幸福を優先したいものです。しかしながらいつもいつも他人を押しのけていては、当然他人も自分を押しのけようとしてしまいます。その結果、自分も他人も幸福を優先しているのにお互い不幸になってしまうということが起きます。
しかし、それとは逆に他人の利益を図っている人は、他人から感謝されますし、いいことされたらお返ししようとする気持ちが生まれるもので、結局他人がお返しにいいことをしてくれるものですから自分の利益になって返ってくるということになるのです。

JALの経営を立て直した京セラの稲森和夫さんもそのフィロソフィ(哲学)のなかでこのようにおっしゃっております。

~私たちの心には「自分だけがよければいい」と考える利己の心と、「自分を犠牲にしても他の人を助けよう」とする利他の心があります。利己の心で判断すると、自分のことしか考えていないので、誰の協力も得られません。自分中心ですから視野も狭くなり、間違った判断をしてしまいます。一方、利他の心で判断すると「人によかれ」という心ですから、まわりの人みんなが協力してくれます。また視野も広くなるので、正しい判断ができるのです。より良い仕事をしていくためには、自分だけのことを考えて判断するのではなく、まわりの人のことを考え、思いやりに満ちた「利他の心」に立って判断をすべきです。〜

情けは人の為ならずと昔から言いますが、利他的な行動というものは巡り巡って返ってきます。粋の会社の社員として、自分自身幸せになるためにも、利他的に行動してほしいです。
そういった思いから理念の冒頭に「利他の心で」という言葉を入れました。

次に「全社員の物心両面を幸福にする」についてお話します。

物心両面という単語はあまり聞きなれないかもしれません。

「物心両面の幸福」ということは、お給料や休暇、待遇といった目に見える幸福と、その職場で求められ必要とされ感謝され承認されて働き甲斐を持つという目に見えない幸福と両方を満たすことです。

この言葉も京セラの稲森さんから学びました。幸せになるにはお金と心のバランスがとても大切だと思います。四百四病のうちもっともしんどい病は「貧」だといわれております。お金の心配をしているときは決して幸せな気持ちにはなりません。幸せを感じる余裕がないのです。
会社としては最低限生活できるだけのお給料ではなく余裕のある生活を目指してプラスαのお給料がもらえる給与体系にしています。それが経営者としての責任ですし、会社の役割でもあると考えます。しかしながら、お金さえあれば幸せかというとそう簡単ではありません。どんなにお金があっても、心が満たされないとかえって不幸になってしまいます。向上心はとても大切なものですが、「足るを知る」ことも必要になります。また人に喜ばれない形で稼いだお金では心がどうしても満たされません。つまり物と心のバランスがとても大事だということです。

最後に「美容を通じて社会の発展に貢献します」についてです。

粋で働くスタッフは、やはり美容が好きで、自分の意思で美容の道に進んできた人たちです。自分の意思ということは誰かの責任ではなく、いま美容の仕事をしているということの全責任を自分がもつということです。自分の好きなことを仕事にできる人は世の中にそうたくさんはいません。
また、仕事をしてお客様から「ありがとう」と直接言ってもらえる仕事もたくさんありません。好きなことを仕事にするまでには、これまでたくさんの練習時間が必要だったり、色々な経験や気づき、精神的な苦労があったと思います。その上で、いまお客様を担当できる喜びを忘れて欲しくないと思っています。美容の仕事は美容師だけではなく、ヘアメイクやエステ、マツエク、ネイル、着付けなどなど様々なジャンルが存在しますが「美容」というクリエイティブで人を感動させられるジャンルの業務を、今後も会社の基盤としていくつもりです。

また、美容という仕事は無限の可能性があると思います。人を綺麗にする、かっこよくすることで、その人に、夢や希望、自信、誇り、喜び、幸せなど、多くのポジティブな感情を提供することが可能で、その人の人生にも大きな影響を与えます。また、その人自身の人生をも変えてしまうくらいのパワーも責任もあります。そんな素晴らしい仕事である「美容」に、自分が決めた道に、一生携わっていける会社でありたいですし、また、そんな素晴らしい美容師の価値をあげていきたい。
よって「美容を通じて」という言葉を入れました。
粋は美容師になってよかったと思えるような会社でありたい。若者に美容師になりたいと思ってもらえるような職業にしたい。美容師の社会的地位を向上をさせたい。美容の可能性を信じ、美容を通じて社会に恩返しできるような会社でありたい。

一人の人間として社会に誇れるような人材を作っていきたい。

そのためにも、美容師として一生働いていけるような環境を会社が作っていきます。生涯顧客のお客様をたくさん作っていきます。本気でスタッフの終身雇用に取り組んでいきます。高齢化社会にむけて美容師とお客様との新たな関わり方を考えていきます。スタッフ一人ひとりが成長し、その結果として会社が成長・拡大することで、会社の中だけに留まらず社会全体に利他の精神を向けられるような人間力を成長させていきます。また、理念を同じくするスタッフが増えればその分、幸せにできるお客様が増えていき、好循環が生まれていきます。
一般的な会社の役割として、納税をすることや雇用を確保することで社会に貢献することはもちろんのこと、美容を通じて幸せになる人を増やしていき、社会がよりよく発展していくことに、粋が積極的にかかわっていくことを約束いたします。

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